作品紹介 「モノノ怪クリニック」 作者 関川 二尋
今日は一話完結全十話の短編集のご紹介。
妖怪の見える医者『山吹』と謎の少女『クロコ』の物語です。
この作品は、一話の量がやや多めですので、ちょっと注意が必要です。
スマホやタブレットなどを利用して電車で読んでいると、つい夢中になって駅を乗り過ごす危険があります。私は危うく乗り換え駅で降り忘れるところでした。
一話毎に新たななあやかしが登場し、そのあやかしへの治療話ですが、登場するあやかしも山吹医師もクロコも作者さんの描写で魅力たっぷりに描かれています。
人間臭さが魅力の山吹医師。
情感豊かな可愛らしいクロコ。
それぞれに個性的なあやかし達。
あやかしに起きたトラブルを解決していく過程で見せるこの二人の反応に、読者は時に微笑み、時にウルッとするでしょう。
この作者さんが描かれるキャラクターは全員素敵で、彼らにより進むストーリーを読み終えたあと、読者は優しい気持ちでいることでしょう。
優しい気持ちになりたいとき、是非、読んでいただきたい作品です。
最初に書きましたが、一話の量がやや多めですので、一日一話読むくらいの軽い気持ちで触れていただきたいです。