作品紹介 「砂糖はいかが。」 作者 赤坂 パトリシア
深いテーマを扱った短編をご紹介。
スーザン、アンジェラ、キャサリン、グウェンドレン、マデラインの五人それぞれの視点で語られる作品。
お茶に入れる砂糖を通して、時代や社会や経験がそれぞれの思考に現れる。
奴隷、貧困、植民地支配など時代状況による問題や、人のあり方という普遍的なもののあり方までは9000字ちょっとの作品内に詰め込まれています。
難しい作品のように書いてしまいましたが、作者さんの歴史知識によって支えられている細かな美しい情景描写で、当時の状況が読者に的確に伝わりお茶会の雰囲気も楽しめる作品でもあります。
18世紀のイギリスの雰囲気を味わってください。