【カクヨムWebコン】 作品紹介 「千羽鶴、承ります」 作者 紺藤 香純
再会は偶然か必然か。
俯きがちに千羽鶴をつくっていた彼女は、綻ぶ花のように微笑み、千羽鶴をつくっていました。
相変わらず、黒目がちの大きな双眸は印象的で。
ちょっと良いな、と思っていた彼は、世界遺産好きが高じて富岡市の職員採用試験に挑んでいました。
相変わらず、世界遺産の話に目を輝かせて。
埼玉県の同じ高校に通っていたふたりは、数年後に群馬県富岡市で再会します。
そこは、世界遺産――富岡製糸場の近くでした。
ぎこちなく、もどかしくも、惹かれてゆくふたり。
あるとき彼は、彼女のつらい生い立ちを知ります。
そんな彼女には、今も悪意を抱いて近づく人が……
◇ ◆ ◇
世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」が見守る土地・群馬県が舞台です。
健気に千羽鶴をつくる彼女と、公務員試験に挑む彼の、優しくももどかしい恋愛模様を描きます。
コメディ展開はありませんが、彼女の千羽鶴が読者様の心に届きますように――
注)作品ページからの引用のみで、私の感想を書いていない理由は以下です。