spare time を楽しい時間に

WEB小説(特にカクヨム)の紹介をメインにその時々の雑記

作品紹介 「喫茶「のばら」」  作者 冬村蜜柑

 

喫茶店経営ゆるゆるスローライフ作品をご紹介。  kakuyomu.jp

 

 お飾りとしてしか扱われず、戦争中の国の現状も正しく知らされず、夫もいるのに一人寂しい生活を送っていた女王は、敵国の一人の若い男に強奪される。

 女王という身分も、妻という立場も失う。

 そして二人は夫婦となり、「のばら」という喫茶店を営んでいく。

 30代女性なのに少女のような無垢なところがある可愛らしい元女王とヤキモチ妬きの夫が営む喫茶店の紅茶とお茶菓子が、訪問者との会話とともに読者に素敵な時間を運んでくれる。

 

 派手なところはなく優しいタッチの描写で、読者をほんわかとさせてくれる。

 時折、経営者夫婦の過去が挟まれ、ほんわか空気を変える良いアクセントとなり、読者を飽きさせない。

 

 第一章が終わり、第二章が始まったばかり。話はまだこれからです。紅茶とお茶菓子を用意して、のんびりと作品を楽しんでください。

紹介作品一覧(2017/08分)

 当ブログで紹介させていただいた作品の一覧(2017/08)です。

 紹介ページは、当ブログサイドバーにある月刊アーカイブから飛んでいただければと思います。

 このエントリでのリンクは作品に直接飛びます。(並びは紹介順)

 

正茶漬草子(伏見七尾) - カクヨム

(短編、時代小説)

世界を望めば、世界は我が手の中に(hisa子。) - カクヨム

(長編、ファンタジー)

ヒトノテとネコとヒザマクラの夢(偽尾白) - カクヨム

(短編、SF)

乙女のこころいき(秋保千代子) - カクヨム

(短編、恋愛)

この最愛の愛娘にも祝福を!(finfen) - カクヨム

(長編、二次創作、このスバ)

Bar M (ラ-135791113)(謡義太郎) - カクヨム

(短編、現代ドラマ)

雲間の別鶴(結城かおる) - カクヨム

(短編、恋愛)

龍の背に乗れる場所(佐月 詩) - カクヨム

(短編、現代ドラマ)

魔王の娘と花姉妹(西風銀) - カクヨム

(長編、ファンタジー)

お姉さまは最強の姫で勇者!(深海 映) - カクヨム

(長編、ファンタジー)

葉月先生の恋(六月菜摘) - カクヨム

(長編、現代ドラマ)

クロード葉月先生の徒然日記(如月芳美) - カクヨム

(長編、日記)

蒼海の軍神と真珠(都月きく音) - カクヨム

(長編、ファンタジー)

人間兵器のグロワール(草詩) - カクヨム

(短編、ファンタジー)

汝ら、シェイクスピアの匙を拾え(玉鬘 えな) - カクヨム

(長編、ラブコメ

お片づけの依頼はエルムバンクまで(赤坂 パトリシア) - カクヨム

(長編、時代小説)

ファンタジー作品に使えるかもしれないふわっとした中世ネタ(パクリ田盗作) - カクヨム

(資料、歴史)

阿呆鳥の狂詩曲(左安倍虎) - カクヨム

(長編、ファンタジー)

 

 どの作品もそれぞれ魅力ある楽しめる作品です。

 是非、リンク先で触れてみてください。

作品紹介 「Blind Blue」 作者 旭 青春

 

水族館が舞台の作品をご紹介。

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海が青い理由を知っているか。

 

 両手ですくえば光を編み目のように乱反射させる、とても透き通った無色なのに、あの雄大な海は何故あんなにも、深く幽玄な青なのか。

 

 この作品の冒頭ですが、私はこの部分だけで描写の素晴らしさに感銘を受けました。この素敵な描写力でドルフィントレーナーとなった主人公とイルカの絆が描かれる。

 イルカショーの部分など迫力ある内容になっていて、目の前で観ているかのような気持ちにさせられる。

 主人公の性格に癖があるので、そこが苦手と感じる方も居るかもしれません。ですが、その癖のある性格がこの作品では大事な点になっているので、先へ先へと読み進めていただきたい。結末まで読んでいただければ、時間を損したと感じることはないはずです。

 

 作者さんは大学生らしくまだ若い。その若い感性で綴られているこの作品から感じる輝きはとても心地良い。

 全44話で厚い文庫本程度の分量です。まだ夏の匂いが残っているうちに一気に読んで、楽しく感動していただきたい作品です。

作品紹介 「ちっちゃいけど、お国を守ってるつもりです。」  作者 弦巻 耀

今日は、可愛らしいドジっ子が主人公の作品をご紹介。  kakuyomu.jp

 ちっちゃくて適正に引っかかるものだから、子供の頃からの夢パイロットの道を諦め、飛行機が見える職場をと防衛省で働くこととなった主人公。その主人公が周囲を巻き込んでドタバタするコメディです。

 

 主人公はいつも明るく前向きで、どんな仕事へも果敢にチャレンジしていきます。

 その様子が微笑ましく、そしてたまにはハラハラさせられる。

 試しに第一章の就職活動部だけでも読んでみてください。きっと主人公の今後が気になって続きを読んでしまうでしょう。話の早い段階で読者を作品世界へ導く作者さんの技量に感心します。

 

 現在42話で連載中、およそ11万字、文庫本一冊程度の分量で手を付けやすい。

 主人公を応援しながら、まったりとした時間を過ごしてください。

作品紹介 「モノノ怪クリニック」  作者 関川 二尋

今日は一話完結全十話の短編集のご紹介。

 

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  妖怪の見える医者『山吹』と謎の少女『クロコ』の物語です。

  この作品は、一話の量がやや多めですので、ちょっと注意が必要です。

 スマホタブレットなどを利用して電車で読んでいると、つい夢中になって駅を乗り過ごす危険があります。私は危うく乗り換え駅で降り忘れるところでした。

 

 一話毎に新たななあやかしが登場し、そのあやかしへの治療話ですが、登場するあやかしも山吹医師もクロコも作者さんの描写で魅力たっぷりに描かれています。

 人間臭さが魅力の山吹医師。

 情感豊かな可愛らしいクロコ。

 それぞれに個性的なあやかし達。

 あやかしに起きたトラブルを解決していく過程で見せるこの二人の反応に、読者は時に微笑み、時にウルッとするでしょう。

 

 この作者さんが描かれるキャラクターは全員素敵で、彼らにより進むストーリーを読み終えたあと、読者は優しい気持ちでいることでしょう。

 

 優しい気持ちになりたいとき、是非、読んでいただきたい作品です。

 最初に書きましたが、一話の量がやや多めですので、一日一話読むくらいの軽い気持ちで触れていただきたいです。