作品紹介 「キャラクター監視管理協会」 - 作者 雹月あさみ
第四回カクヨムWeb小説コンテストでは、「カクヨムWeb小説短編賞」という賞もあり、今回はSF・現代ファンタジー部門へ参加されてる作品からご紹介。
短編ですので、ネタバレしないよう、あらすじはいつも以上にざっくりと。
この作品では、キャラクター監視管理協会という、企業・団体等による、イベント、キャンペーンといったPR活動等で使用されるキャラクターを監視・管理する組織の活動の一部が紹介されている。
ただそれだけの作品なのですが、笑みを浮かべてしまう箇所があり、つい最後まで一気読みさせられます。
個人的には、第三話目の「実行部の活動2」がツボでした。
ラストの描写でも笑いましたが、
「チョココロナぁ。ごめんよ、俺が悪かったぁ……」
「あぁそうだ。チョココロナちゃんを買ってくれた人のところには、今もチョココロナちゃんは生き続けているから。削除されても死んだわけじゃない」
人情時代劇風の台詞が作品世界とはマッチしていないのに、違和感なく染みこんできて「プッ」とさせられました。
9000字ちょっとの作品ですが、文字数以上の楽しみを味わえます。
是非、ご覧になってみてください。