作品紹介 「あひみての」 作者 玉鬘 えな
恋する思春期男子の気持ちを現わした短編をご紹介。
惚れた女の子と付き合ってる男の子。彼女への思いを数千字で読者へ叩きつけてくる作品です。
その思いは、独占欲であり、独占欲を満たせぬ慟哭であり、あふれ出る気持ちの処理に苦しむ辛さであったりする。
ああ、若いときの恋ってこういうものだったんだよなぁと思い出させられます。
暑苦しくて、純粋で、真っ直ぐで……。
そんな熱量の塊みたいな恋心が、作者さんの叙情的な描写で描かれています。
この作品が「富士見L文庫×カクヨム 美味しい話&恋の話 短編小説コンテスト」の中間選考に残ったのも頷ける内容です。
恋する気持ちを思い出したい方、恋している気持ちを言葉に出来ずに居る方、この作品に触れて手に入れてください。